今週は奇妙な産状と独自な世界観を持つファインサムネイルコレクションを揃え、仕事の都合で延期となった【初夏のファインサムネイル】特別出品を行います。
サイズ：約28x27x25mm重量：約63カラット産地：Milpillas Mine, Cuitaca, Santa Cruz Municipality, Sonora, Mexico. 名高い銅系鉱物美結晶の本場、メキシコのミルピラス鉱山からの母岩付き孔雀石と藍銅鉱の共生標本、メキシコ鉱物の世界においてその右に出る者はいないほどのメキシカンコレクションを築いた人物、1960年代から1990年代に活躍し、ツーソンショーにて数回のサムネイルケース受賞歴を持つ上の世代のトップ級コレクターであるウィリアム・デイヴィッド・パンチナー氏から引き継いだ一点物標本、孔雀石と藍銅鉱の共生標本というより、球状孔雀石が藍銅鉱結晶を母岩に寄生した冬虫夏草のような独自な世界観を持つ母岩付き大結晶ファインサムネイルコレクションです。サムネイルサイズの極限に近いほぼ3x3x3に達した標本はケースのすべての空間を占め、さらに地域典型的なディック石が混ざる白い母岩に対して結晶の割合が標本全体の80%以上にも達し、典型的な母岩付き大結晶ファインサムネイルコレクションのバランスに整っています。ミルピラス鉱山の銘品産状、端正でぎっしりとしたブロック状肉厚の藍銅鉱結晶は底面の接触面を除いてすべての結晶面が揃え、シャープで照り強く光を反射します。注目すべき一般的な交代産状である孔雀石が藍銅鉱の表面を覆う標本ではなく、奇妙な絹光沢を持つ孔雀石の繊維状結晶の一部は象嵌のように藍銅鉱の表面に近い内部に嵌め込み、さらにその繊維状結晶は標本一端に大きく成長した無傷な球状孔雀石に集結し、まるでエネルギーを吸い取りながら膨らむ寄生菌類や寄生植物のような独自な風景を作り出します。最も特筆すべきことは何と言ってもこの流通の比較的に多い藍銅鉱が孔雀石に覆われる一般的な交代標本と一線を画す奇妙な産状で、風化された藍銅鉱の成分を糧にして成長した孔雀石、考えてみるとその両者はまさに寄生のような関係で、標本に際立つ球状孔雀石がシャープな藍銅鉱大結晶を母岩に成長した冬虫夏草のようなバランスは寄生関係へのイメージをさらに高め、生命感溢れる独自な世界観が漂っているパンチナーコレクションからの一点物となる母岩付き大結晶ファインサムネイルコレクションです。パンチナーコレクションオリジナルラベルとアーケンストーンラベル、由緒正しい二枚のラベルが付属致します。 世界トップクラスの銅系鉱物を産出したメキシコのミルピラス鉱山の運命は波乱に満ちていた。今から200年前の1821年、現在のアリゾナ州はまだメキシコ帝国のビエハ・カリフォルニア州の一部であった時代、アリゾナ-ソノラ地域に多く存在する銅鉱床の開発はすでに始まり、1899年にオープンした当時世界最大の露天採掘銅山であるカナネア鉱山は1978年に発見されたミルピラス鉱床からの距離は僅か30kmにすぎず、活発に採掘活動を行っていた周囲の銅山の開発より百年以上遅れたミルピラス鉱床は実は断層運動によって地下250メートルに深く隠され、1978年の探鉱活動でその位置が判明されました。発見された当時、国際銅相場の低迷の原因で放置
注意事項
※写真は白熱灯環境で撮影しております。
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※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。
※台座やミネラルタックは付属しません。
不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。